<aside> <img src="/icons/report_gray.svg" alt="/icons/report_gray.svg" width="40px" /> AI Act(AI法)は2月2日に欧州連合(EU)27カ国の大使が全会一致で承認。ただしフランスは厳しい条件をつけている状況。 また今後、欧州委員会で二次法の制定やガイドラインを制定する必要や、AIモデルを監督するAI Officeには各国の専門家が大量に出向する形となるため、こう言った中でフランスなどのロビー活動が行われる可能性が残っている状況です。
また、採択のプロセスも残っている状況で、今後の動きに注目しておく必要があります。
最終案の文書では汎用AIには透明性義務などが課される内容となっています。 また権利者がAIトレーニングからオプトアウトする既存の権利に変更はないようです。
AI Actの適用対象は域外適用ありで、AIシステムだけでなくアウトプット(EUで利用される場合)も含まれる予定です。
またOpenAI社はイタリア当局からGDPR(データ保護規則)違反の通知を受けています。
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欧州「AI規則案」の解説(※2023年7月の情報であることに注意)
生成AIを巡る米欧中の規制動向最前線 欧州「AI規則案」の解説
包括的なAI規制で欧州が大筋合意──新技術がもたらすリスクに歯止めはかかるのか
包括的なAI規制で欧州が大筋合意──新技術がもたらすリスクに歯止めはかかるのか
OpenAIのChatGPTを動かす生成AIモデル、GPT-4のような「汎用目的型AIモデル」(general-purpose AI models)には透明性を求め、「非常に強力な」AIモデルに対しては、さらに強い規制が盛り込まれた。
AI Act最終妥協案における著作権関連部分の初見
A first look at the copyright relevant parts in the final AI Act compromise - Kluwer Copyright Blog
このことは「関連する著作権の例外が適用されない限り、著作権で保護されたコンテンツを使用するには、関係する権利者の許可が必要である」ことを明確にし、さらにCDSM指令の第4条(3)を参照して、「オプトアウトする権利が適切な方法で明示的に留保されている場合、汎用AIモデルのプロバイダーは、そのような著作物に対してテキストマイニングやデータマイニングを実施したい場合、権利者から許可を得る必要がある」と述べている。
汎用AIモデルをEU市場に投入するプロバイダーは、これらの基盤モデルのトレーニングを支える著作権に関連する行為が行われる地域にかかわらず、[EU著作権法を尊重する方針を導入する義務]を遵守する必要がある。
まだ確定していない最終案の文書が共有された。
https://twitter.com/ednewtonrex/status/1749496431726194757
補強されたポイント
- 汎用のAIモデルは、使用したトレーニングデータの要約を共有する必要がある。
- これらは、権利所有者が自分の作品がいつトレーニングされたかを理解するのに十分なほど詳細にする必要がある。
- オープンモデルは免除されない。
- 下流の変更(例:ファインチューニングなど)も、使用したトレーニングデータを共有する必要がある。
- これは、どこでトレーニングしたかに関わらず、EU市場で入手可能などのモデルに適用されます。
- 中小企業に対する取締りはより緩やかになるが、それでも著作権法を尊重する必要がある。
- 権利者がAIトレーニングからオプトアウトする既存の権利に変更はない。